「婚約指輪(エンゲージリング)」と「結婚指輪(マリッジリング)」の違いについて、おさらいしておきましょう。
それぞれに違った意味があります。
今さら恥ずかしくて他人に聞けないという人は、このページを読んでください。
両方購入する場合のよくある流れ
マリッジリングしか買わない人も増えていますが、2つとも購入する場合のストーリーを紹介します。
昔ながらのサプライズプロポーズ
ひざまずいて、「結婚してください!」と指輪の入った箱をパカッと開けてのプロポーズ。
OKをもらい、両家の顔合わせや結納などを行い、挙式の準備をすすめる。
結婚指輪は2人で選び、挙式の3ヶ月前に注文。
これが、これまで標準とされてきたサプライズプロポーズのストーリーです。
サプライズが許されるのは、あくまでも婚約指輪です。
結婚指輪は勝手に買わないようにしましょう。
彼氏が彼女の憧れのジュエリーブランドを把握しておくのが大前提となります。
プロポーズの後に2人で選ぶパターン
OKをもらってから、2人で婚約指輪と結婚指輪を選び、同時に購入。
最近では、このようにプロポーズ後に2人で一緒に婚約指輪を選ぶケースが多いです。
花束以外のプレゼントについては、こちらの記事でも紹介しているのでご覧ください。
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婚約指輪を買わずに結婚指輪のみという夫婦も増えてきています。
「婚約指輪=エンゲージリング」とは
婚約を記念して、男性から女性へと贈る愛の証しです。
結納を行うときは、一度男性側に返して、男性側からの婚約記念品としてお披露目するのが一般的です。
女性側からは、お返しとして指輪の半額程度の品物(腕時計や財布など)を贈ります。
プロポーズの時にサプライズで渡したいけれど、デザインは彼女に選んで欲しい。そんなときはダイヤだけ選んで、仮のプロポーズ用のリングを使うという方法もあります。
結婚してタンスの肥やしにするくらいならいらないと、購入しないカップルもいるので、購入率は6割~7割ほど。
大きめのダイヤ
婚約指輪は大きめなダイヤモンドをセンターに配置したゴージャスなデザインが一般的。
プラチナ+ダイヤモンドを選ぶ人がほとんどです。
石をひと粒セットした定番の「ソリティア」、メインの石の横に小粒のメレダイヤを配置した「メレ」、アーム部分にメレダイヤを敷き詰めた「パヴェ」などのデザインがあります。
相場は30万円前後
かつては給料の3ヶ月分と言われていましたが、実際は20万円~50万円程度の価格帯がよく売れています。
もちろんもっと高価なものもあります。ダイヤモンドのランクや大きさでいくらでも価格が上がります。芸能人なら数百万円の婚約指輪もめずらしくありません。
いつつける?
プロポーズを受けて婚約してから入籍・結婚するまで、女性のみが左手の薬指につけます。
ただ、大きめなダイヤモンドなど凹凸が多く、日常使いにはあまり向いていません。
そのため、結婚後はしまっておく人が多いです。
結婚式当日は、してもしなくてもOKですが、する場合は右手の薬指につけましょう。
指輪の交換の後、永遠の愛にふたをするという意味を込めて結婚指輪の上から重ねづけするといいでしょう。
エンゲージカバーセレモニーとして、挙式中の演出に組み込む場合もあります。セレモニーにしなくても、控え室で旦那さんに重ねづけしてもらってもいいでしょう。
結婚後も、友人の結婚式などフォーマルな格好をするときや、ちょっとしたイベント時などに結婚指輪と重ねづけして使いましょう。
「結婚指輪=マリッジリング」とは
夫婦が結婚した証しとして左手薬指に付けるペアリングです。
元々日本になかった文化ですが、昭和40年代には日本に定着しました。
「ゼクシィ結婚トレンド調査 2017 首都圏(PDF)」によると、結婚指輪の購入率は99%となっています。
この調査はゼクシィ読者を対象にしたものなので、実際の購入率はもう少し下がるでしょう。
とはいえ、結婚したらマリッジリングを購入するというのは常識になっています。
結婚が決まってから、結婚式や入籍の日までに手に入るように検討を始めましょう。
ファッションリングとの一番の違いは、耐久性です。
プラチナや18金以上の耐久性の高い素材を用いて、変形しにくいようにある程度の厚さや硬さで作られています。
シンプルなデザイン
日常的に身に付けることが多いので、立体的なデザインよりもシンプルで凹凸の少ないものが好まれます。
女性のリングにのみ外側にダイヤモンドの付いたデザインにすることも多いですが、引っかかりにくいように埋め込まれたタイプが一般的です。
素材としては、変色に強く純白のイメージの強いプラチナが一番人気があります。
プラチナの他には、18金のピンクゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールドなどがあります。
多くの人が、内側に記念日やお互いのイニシャル、誕生石などを入れます。
相場は2人で20万円~30万円
金額の相場としてはひとつ10万円前後、ペアで20万円前後。
地金だけでいえば、素材を多く必要とする男性の方が高くなります。
もちろんデザインにもよりますし、ダイヤをつければ女性の方が高くなることが多いです。
男性側が2人分の費用を負担することもありますが、お互いに出し合うカップルが多いです。
いつつける?
購入したらすぐにつける人もいますし、入籍した日からだったり、挙式で交換してからだったりします。
とくに決まりはありません。
結婚式を挙げる場合は、指輪交換のセレモニーまで大事にしまっておいてもいいかもしれませんね。
その後は、基本的にずっとつけているという人が多いです。
最初は料理をするときやお風呂に入るときに外していたという人も、そのうち面倒になって外さなくなっていきます。
当然、少しずつこまかい傷が入ってきますが、それも味です。
定期的にお店でメンテナンスしてもらえば、ピカピカに保つこともできます。
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その他の豆知識
エンゲージリングのお返しの定番は腕時計
婚約指輪をもらった女性から男性へお返しをする場合、金額としては婚約指輪の半返しが基準です。
男性は婚約指輪をしないので、代わりに腕時計を贈るカップルが増えています。
時計なら仕事中でも毎日身に付けることができますよね。
婚約の証として一生使える一流ブランドの時計が安心です。
腕時計の他には、高級スーツやネクタイピンなどを贈る人も多いです。
スーツを着ない仕事の人であれば、財布もいいでしょう。モンブランの万年筆など、高級な筆記用具も相手によっては喜ばれます。
重ねづけを前提としたセットリング
結婚指輪の上に婚約指輪を重ねてつけるスタイルが一般的になってきました。
最近では、最初から重ねづけすることを前提にデザインされた「セットリング」も人気です。
エタニティリングをマリッジにした重ねづけもおすすめです。
両方つける場合のはめる順番は、結婚指輪が先で、婚約指輪が後が普通です。
セットリングも、その順番を前提としてデザインされています。
男性用のリングと合わせると、3本購入することになります。
3本セットだと、割引きや特典などのサービスが受けられるブランドもあります。
どちらにも使えるエタニティリング
同じサイズのダイヤをぐるっと一周させた、エタニティリングというデザインがあります。
きらびやかなデザインで、婚約指輪として購入する人もいます。
逆に、一粒ダイヤのような凹凸がなく普段使いもできるので、結婚指輪に選ぶ人もいます。
婚約指輪と結婚指輪の兼用にする人も。
日常使いにする場合は、ダイヤを半周分あしらった「ハーフエタニティ」のデザインが人気です。
半分には石が入っていないので、葬儀の時などは石を手のひら側に回せば派手さを抑えることができます。
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