結婚指輪は一生モノです。
何十年も身に付けることになるので、メンテナンスや修理が必要になります。
サイズ直しや歪み直しなどを無料で行うなど、アフターサービスを充実させているブライダルリングブランドも多いです。
一般的にどんなアフターサービスがあるのか紹介します。
※当記事の内容は、基本的に国内ブランドについてのものとなります。
アフターサービスの内容一覧
よくあるサービス内容をまとめました。
購入から1年間無料としているブランドや、永久保証としているブランドなど、保証期間はまちまち。
どこからどこまでが無料なのか、ケアの充実度もブランドによってさまざまです。
また、無料期間中でも使用状況や指輪の種類によっては有料になることもあります。
クリーニング(超音波洗浄)
店頭での超音波洗浄などのクリーニングはいつでも無料というブランドがほとんどです。
超音波洗浄機は、メガネ屋の入り口に置いてあるやつですね。
予約をしなくても即日対応してもらえるので、買い物や映画の前にクリーニングに出して帰りに受け取るのが良いでしょう。
回数制限もないことが多いので、きれい好きな人はすぐに寄れる場所にお店があると嬉しいかも。
数ヶ月に一度程度の頻度でクリーニングに出して、ついでに石のゆるみなどをチェックしてもらうといいでしょう。
サイズ直し
指の太さは変化するもの。太ったりやせたりしたら、指輪のサイズも調整する必要があります。
一般的にサイズ直しは、一度切断して縮めたり伸ばしたりします。数週間かかると思ってください。
そのため、強度に問題が出ないようにサイズ直しは2、3回までを推奨しているブランドもあります。
デザインによって、調整できるサイズ幅も変わってきます。
一年以内で一回目までを無料、それ以降は5,000円程度の費用を必要とするところが多いです。ブランドによって3年や5年としているところもあります。
サイズ直しはそうしょっちゅうするものではないので、一回目が無料なら十分でしょう。
小さなリングでは、カットするすき間がなくて刻印を入れ直すなどの作業が発生することもあります。
切断しなくてはならないのはデメリットですが、同じ指輪を使い続けることができるメリットがあります。
サイズ交換・作り直し
デザインや製法によっては、切断してのサイズ直しができないことがあります。
ミル打ちが一周入っているデザインや、ぐるっと石が並んでいるエタニティリングなどができません。
また、鍛造製法の頑丈なリングもサイズ直し不可のブランドがほとんどです。
ピンクゴールドの指輪もひび割れがしやすいため、サイズ直しできないことがあります。
そういった指輪は、新品と交換での対応が多いです。
希望のサイズで同じ指輪を作ってもらい、古いものと交換になります。
サイズ交換の場合は無料期間がなく、最初から10,000円程度かかるブランドもあります。
指輪を切ることが縁起が悪いと思う人にとっては、交換の方が喜ばれます。
小傷取り・磨き直し
工房があって職人が常駐しているような店舗では、ちょっとしたキズならその場で磨き直してくれるサービスがあることも。
細かいキズが消えて、輝きが戻ります。
無料でその場でやってくれるブランドもあります。
新品仕上げ・リフレッシュ仕上げ
軽く磨くだけで消えない深いキズは、預けて新品同様の状態に戻してもらいます。
ただ、キズも指輪の味と考えることもできるので、そのままにしておく人も多いです。
つや消し加工やホワイトゴールドのロジウムメッキなども購入時と同じようにしてくれます。
文字通り新品と同じ見た目にすることと考えればいいでしょう。
小傷取りと違って、有料で2~4週間かかることが多いです。
石のゆるみ直し・石留め修理
石を留めている爪がゆるくなったのを直したり、外れた石を留め直す修理です。
中には、「紛失保証」といって、外れて紛失してしまったメレダイヤを無料で新しく付けてくれるブランドもあります。
超音波洗浄で石がゆるんだり、簡単に外れたりした場合は、最初のセッティングが悪かった可能性が高いです。
変形直し・ゆがみ直し
変形して歪んでしまった指輪を真円に戻す修理です。
プラチナは実はかなり柔らかい金属。
重い物を持ったりするだけで楕円に歪むこともあるんです。
アフターサービスを受けるには
当たり前ですがこれらのサービスは購入したブランドで受けられるものです。基本的に他ブランドの指輪を持ち込むことはできません。
アフターサービス というのは和製英語であり、英語ではafter-sale service(購入後のサービス)やrepair service(修理サービス)などと言います。
店舗に直接持ち込むか、郵送で依頼するかのどちらかが一般的です。
そのときに、購入したときに渡された保証書か会員カードなどが必要になることがあります。
なくすと初回無料などのサービスを受けられなくなるので、大切に保管しておきましょう。
ケイウノなど永久無料保証の場合は、指輪の刻印で自社製品だと分かれば対応してくれるブランドもあります。
ずっと無料のブランドでは、購入時期を確認する必要も無いからですね。
メンテナンスや修理を素早く済ませたいなら、自社工房が併設されているお店へ持ち込むといいでしょう。
ちなみに海外ブランドの場合は、国外での修理が必要となれば時間もかかりますし、費用も高くなります。
まとめ「気を付けること」
購入する指輪がサイズ直しできるのか、交換になるのかは必ず確認しましょう。
無料で保証してくれるのがいつまでなのか、ちゃんと日付を覚えておくこと。
そして、無料保証期間が過ぎる前に、サイズ直しやメンテナンスが必要か再確認するといいでしょう。
ギリギリで保証期間が過ぎてたらちょっと悔しいですからね。
転勤が多い人は、全国展開しているブランドを選んだほうがアフターサービスを受けやすいかもしれません。
永久無料保証をうたうブランドもありますが、それほど気にしなくていいと思います。
修理内容によっては有料になりますし、保証が1年だったとしてもそれ以降でも有料で修理してもらえるからです。
サイズ直しなら5,000円程度ですし、修理業者に頼んでもっと安く済ませることも可能です。
無料期間が長いということは、その分のコストが指輪の価格に乗っかっているということでもあります。
アフターサービスを理由に指輪を決めることはあまり無いですよね。
それでも、どんなサービスが受けられるのかはしっかり把握しておきたいところです。
説明がよくわからなかったら、曖昧なままにせずにちゃんと確認しましょう。
ちなみに、指輪の修理専門店なら切断も交換もせずにサイズを変更してくれるところもあります。
内側を削って大きくする方法や、内側に板をはめて狭くする方法があるので、いざとなったら相談してみましょう。