結婚指輪の素材といえば、プラチナやゴールドが定番です。
これらは金属アレルギーを起こしにくい金属ですが、人によってはアレルギー症状が出てしまうことがあります。
いわゆる結婚指輪のイメージとは違ってしまうかも知れませんが、思い切って金属以外の素材を選んでもいいでしょう。
非金属素材のメリットとデメリット
結婚指輪に耐久性の高い金属が使われているのは、生涯身に付けるものだからです。
一般的に非金属素材が選ばれていないということは、それだけの理由があります。
プラスとマイナス、両方考えてから決めましょう。
メリット
- 金属アレルギーでも身に付けることができる
- 他の人とは違う個性的なセンスを表現できる
- プラチナやゴールドに比べると価格が安い
デメリット
- 金属に比べると壊れやすい
- 結婚指輪だと思われにくい
- サイズ直しや修理などが難しい
意外とある金属以外の素材
どんな素材があるのか、いくつか紹介します。
木製の指輪
木の指輪(ウッドリング)は、個性的でお洒落ですね。
作り方も単純なので、DIYが好きな人は自分で作ることも可能です。
ただし、柔らかい、水に弱い、劣化しやすいなどのデメリットも覚悟しなくてはなりません。
長く使いたいなら、ツヤがなくなったときに、塗装し直してくれる専門店を選ぶといいでしょう。強度の関係から、どうしても分厚めのデザインが多いです。
肌に触れる部分は木製で、外側に金属を使ったデザインの指輪もあります。
木を削り出して作る方法や、板を曲げて輪にして作る方法があります。表面を漆で仕上げたものは、和の雰囲気がただよいます。
木材と樹脂を組み合わせた「シークレットウッドリング」も幻想的で素敵です。かなりボリュームがあるので、結婚指輪よりも婚約指輪といった感じでしょうか。
幻想的なシークレットウッドリング
ガラスの指輪
色の種類が豊富なガラスのリング
透明感があって涼しげなガラスの指輪。夏にはぴったりですが、やはり結婚指輪としてはしっくりこないかもしれません。
太めのデザインがほとんどということもありますし、一度でも落とせば割れたり欠けたりする可能性がかなり高いということもあります。
結婚指輪が簡単に壊れるような脆さというのは、やっぱり不安ですよね。
レジンのリング
レジンのリング型のモールド楽しくて色々作ってしまう✨ pic.twitter.com/BeWEgqD4cv
— もののうまし (@humashi_mono) 2018年7月29日
中にいろいろなものを入れられるレジン
樹脂のことですね。ポリエステル、ポリウレタン、アクリル、エポキシなどいろいろな種類があります。
手先の器用な人なら自分で手作りすることもできます。ガラスよりも丈夫で軽いので、割れる心配もそこまでありません。
ただ、レジンは劣化すると黄色く変色してしまうという特性があります。紫外線や空気中の酸素などが原因で黄ばんでしまうのです。
自分で作る場合は、UVカットのニスを塗るなどの工夫が必要となるでしょう。
また、安いレジン液ほど黄ばみやべたつきが出やすくなります。
長く使うのには向かない素材ですね。
天然石のリング
パワーストーン好きの人におすすめなのが、天然石の指輪です。
琥珀(コハク)、翡翠(ヒスイ)、瑪瑙(メノウ)など透明感のある素敵な石があります。
ターコイズやオニキスなども個性的でインパクトがあります。
黒く輝くヘマタイトは、高級感もあり結婚指輪にもぴったりですが、主成分は酸化鉄です。
そのため、石と言っても金属アレルギーの人は注意が必要になります。
やはり細いデザインのものは割れやすいです。
革のリング
ドラマで石原さとみさんがつけていたアネモネのベルトレザーリング
一周革だけでできているものや、ベルトのように金具がついているものなど様々なデザインがあります。
ガラスや石などとちがって割れることがないので、それほど神経質にならなくて済みます。
日本テレビのドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(2016年10月期)で、主演の石原さとみさんがレザーリングをつけていたのも話題となりました。
ただ、革なので水が弱点です。家事などで水に濡れないようにその都度外す必要があります。
陶磁器のリング
毎日のように付けていた有田焼の指輪が割れてしまいました。
ただ捨てるのではなく修理ができないかと調べると陶器を繋ぐ「金継ぎ」という手法を知り、先日自分で継いで来ました。
割れたのは残念ですが、結果的により自分らしい指輪を手にすることができたと思います。https://t.co/aDL5XIxwQa pic.twitter.com/o4N9yIenbp
— 堀口英剛 / (@infoNumber333) June 11, 2019
陶器は割れやすいのが弱点ですね
一般的にやきものとは陶磁器のことで、陶器と磁器に別れます。
土を原料としたやきものが陶器で、岩石を原料としたやきものが磁器です。
日常使いするなら、水を通さない磁器の方がいいかもしれません。ただ、どちらも割れやすいので取り扱いは丁寧に。
壊れて後悔するなら止めた方がいいかも
いくつかの非金属素材を紹介しましたが、どれも金属に比べると耐久性が十分ではありません。
ファッションリングとしては問題ありませんが、結婚指輪として日常使いをするならいつか壊れてしまうのは避けられないでしょう。
万が一壊れてしまっても構わない、数年ごとに買い換えるつもりでいる、といった夫婦に向いているでしょう。
飽きやすいのでいろいろな指輪をつけたいという場合もおすすめです。