2人の記念日などに買ったお揃いのペアリングなら思い入れもあるでしょうし、愛着もあるでしょう。
結婚してつけなくなることを、寂しく思っているのではないでしょうか。
すでに愛用しているファッションリングを、そのまま毎日はめる結婚指輪の代わりに使ってもいいのか、解説します。
交換のセレモニーにペアリングを使うのは特に問題ありません。
買わないでレンタルで済ませたり、両親の指輪を借りて代用したりするカップルもいるくらいです。
マリッジリングとの違いは?
これがエンゲージリング、これがマリッジリング、これがファッションリングと、どこかの協会が定めているわけではありません。
身も蓋もない言い方をしてしまえば、指輪を作ったブランドの都合でしかありません。
需要や必要な強度と価格のバランスなどを考えて作られています。
カップル向けのペアリングの特徴
ファッションリングとして売られているリングは、デザイン性を重視して作られたアクセサリーです。
凹凸の少ないシンプルなデザインのリングもありますが、一般的に素材や純度などがブライダルリングに比べると劣っています。
例えば、ファッションリングに多く使われるシルバーや、10金(K10とも呼ばれる純度42%のゴールド)は、ブライダルリングではほとんど使われることはありません。
付き合い始めに購入したペアリングなら、一万円前後という人も多いでしょう。そのような安い価格帯では、一生使い続けられるものを作るのは難しいでしょう。
一見ゴールドに見えても、シルバーにメッキを施したものも多いです。女性に人気のピンクゴールドのリングも、価格が安い物は薄い金メッキです。
メッキが剥がれ、地のシルバーが見えてきてしまいます。
また、金メッキの下地によく使われるニッケルは、金属アレルギーを起こしやすい金属のひとつです。
安価なアクセサリーだと、メッキが剥がれてアレルギー症状が出てしまうことがあります。
マリッジリングの特徴
対してマリッジリングは、長い年月を使うことを想定して作られています。
耐久性はもちろん、内甲丸仕上げなどつけ心地にもこだわってしっかりと作られたものが多いです。
変質・変色のしにくい純度の高いプラチナや18金(18Kとも呼ばれる純度75%のゴールド)でつくられています。
そのため、アレルギーの心配もほとんどありません。
磨き直しや、ゆがみ直しなどのしっかりとしたアフターサービスも充実しているので安心です。
最終的には自分たちの自由
長く使うことを考えれば、ブランドの分類にしたがった方が無難です。
ただし、2人がそうしたいと思えば、どんなアクセサリーに永遠の愛を誓おうが自由です。
結婚指輪をするのも自由、しないのも自由です。もちろん、ファッションリングとして売られているものを結婚指輪としてつかうのも自由です。
デメリットも覚悟しよう
ペアリングを結婚指輪にするのは、いくつかデメリットもあります。
弱点その1 耐久性が低い
ファッション重視だと、華奢なデザインも多いですよね。確かに可愛いのですが、その分曲がったり折れたりしやすくなってしまいます。
シルバーなど、黒ずんでしまう素材も多く、こまめな手入れが必要になることも。
弱点その2 既婚者だと思われない
結婚指輪は、既婚者であることのアピールにもなります。
日本だと、どうしてもシンプルなプラチナの指輪こそが結婚指輪だというイメージが強いです。
女性の場合は左手の薬指に指輪をしていても、明らかなファッションリングの場合は独身だと思われてしまうかもしれません。
弱点その3 仕事に向かないデザインも
指輪のデザインや、お勤めの職業によっては仕事中につけられないこともあるでしょう。
特に男性は、仕事中は派手なものを身に付けるのを控えた方が無難です。
若いときは良くても、年齢とともに落ち着いたファッションが求められます。
弱点その4 刻印が入れられない
ブライダルリングには、結婚記念日などを内側に刻印してくれるサービスがあります。
お手持ちのペアリングに、新たに刻印を入れてもらうのは難しいでしょう。
耐久性の問題をクリアする方法
曲がりやすい、傷つきやすいなどの弱点は、定期的に買い足すことで克服できます。
同じものをずっと使いたいという本来の目的とは真逆かもしれませんが、毎年新しく買い足しているご夫婦もいます。
金銭的な問題で今は買えないという場合は、10周年などの節目で新しく購入するというのも素敵ですね。
結婚指輪の選び方ラボからの提案
「お気に入りのペアリングに合う結婚指輪を選びませんか?」
思い出のペアリングと結婚指輪を重ねづけして身に付けることを提案します。
普段は耐久性に優れた結婚指輪をつけて、デートなどのお出かけの時に、結婚指輪の上にペアリングをつけるのはいかがでしょうか?
結婚指輪と婚約指輪のセットリングが人気ですが、同じようにお持ちのペアリングに似合う結婚指輪を探すんです。
最初から重ねづけを前提に探せば、セットリングのように調和のとれた結婚指輪がきっと見つかるでしょう。
ペアリングと同じお店で購入するのもいいですね。
毎日つけるわけではないので、耐久性を心配する必要もなくなりますよね。
お店へ行って販売員の方に相談しましょう
必ず試着して、重ねづけが似合うのかどうかを確認してくださいね。
素材や幅などの組み合わせがある程度選べる、セミオーダーできるブランドの方が選びやすいでしょう。
例えば、ペアのファッションリングがゴールドだけれど、結婚指輪はプラチナがいいという場合も考えられます。
一部分にゴールドが使われているコンビのマリッジリングなら、重ねづけしてもしっくりくるものが選べるかもしれません。
また、ペアリングと同じブランドにこだわらなくても、素敵な組み合わせができると思います。
2人でお店を巡るのも楽しい思い出になります。ペアリングとは違った2人の思い出の詰まった指輪になるでしょう。
その他のアイデアや注意
ペンダントにするという方法も
指輪をネックレスに通してペンダントにするという方法でも、ずっと身に付けていたいという望みは叶います。
リング用ペンダントも売っていますし、思い切ってリフォームする人もいます。
婚約指輪にファッションリングを選ぶのはNG!
もちろん女性が希望しているのなら問題ないのですが、男性が勝手にファッションリングを婚約指輪として贈るのは危険です。
がっかりされて、プロポーズを受けてもらえないなんてことも…
予算がないという理由ならちょっと待って!
ブライダルリングとして売ってる指輪は高いから、安いペアリングで済ませようと思っているならちょっと待ってください。
ブランドにこだわらなければ、安価でプラチナやK18ゴールドなどで作られた結婚指輪もあります。
純度の高いプラチナ(pt950)の指輪でも、ペアで5万円台から購入可能なので、結婚資金をできるだけ抑えたいカップルにも手が届きます。
詳しくはこちらのページを読んでください。
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【予算別】5万円以下の安い結婚指輪を買ういろいろな方法
できるだけ低価格で買いたい方向けに結婚指輪を5万円以下で買う方法を紹介します。ペアで5万円、ひとつ5万円など予算別に解説。