モーブッサン(Mauboussin)は、1827年創業のフランスの老舗ジュエラー。
日本での知名度は低いですが、グランサンクと呼ばれるパリ5大宝飾店のひとつです。
20万円以下の婚約指輪があるなど、グランサンクの中でも比較的手が届きやすいのも特徴です。
流れ星のロゴマーク「エトワール」
Etoile(エトワール)
モーブッサンといえば、ロゴマークのエトワール(フランス語で星)です。
十字が斜めになったバッテンマーク。鳥のようにも見えますが、流れ星です。
このロゴマークをモチーフにしたエトワールシリーズのジュエリーがたくさんあります。
モーブッサンのジュエリーを好きになるかどうかは、このロゴマークを気に入るかどうかと同義と言っていいでしょう。
結婚指輪にもこのエトワールが刻まれています。
アニメで言えば、るろうに剣心の緋村抜刀斎 鋼の錬金術師のスカーの顔の傷にも似てますね。
代表的なブライダルリング
モーブッサンはカラーストーンを用いたジュエリーのパイオニアですが、ダイヤのブライダルリングももちろんあります。
「婚約指輪」チャンス・オブ・ラブ
チャンス・オブ・ラブ N°1 リング(210,000円+税~)
チャンス・オブ・ラブ N°2 リング(260,000円+税~)
モーブッサンの婚約指輪と言えば「チャンス・オブ・ラブ」
N°1 リングが、センターのダイヤモンドが0.1ct、N°2 リングが0.2ctです。
センターのダイヤを、パヴェダイヤが散りばめられた四つ葉のクローバーが囲んでいます。
大きなダイヤを使っていなくても存在感があります。
上の価格はゴールドの場合。
同じモチーフのペンダントやピアスもあるので、記念日に買い足していくのも素敵ですね。
ロゴの入ったシンプルな「結婚指輪」
左の2つが「フィデル・モナムール」
シンプルな結婚指輪もあるのですが、公式サイトでは詳細が見られません。
デザインは5つ。
- カマボコ型甲丸リング「モン・オートル・モア・モナムール」
- わずかにドーム型の「フィデル・モナムール」
- 平打ちリングの「リュバン・ドュ・ボヌール・モナムール」
- 四角いリングの「オデオン・ダムール」
- ヘアライン仕上げの「トア・エテルネル・モナムール」
幅はどのデザインも25mm、35mm、40mmの3タイプ。
どのモデルも、センターにモーブッサンのロゴマークである流れ星の刻印が入ります。
メレダイヤモンドを1つ6,000円で追加することができます。6個を均等に入れるなども可能ですが、ロゴマークは消せません。
ホワイトゴールド、イエローゴールド、ピンクゴールド、プラチナから選べます。
モーブッサンのピンクゴールドは控えめなピンクで、サンプルだとしっかりとしたピンクですが、実物はイエローゴールドとの差はそれほどではありません。
ピンクゴールドの方が自然な色合いで、日本人の肌には馴染みが良いでしょう。
フランス本国で制作
一時期は生産拠点をアジアに移していたこともありましたが、現在はフランスやヨーロッパに戻しています。
オーダーしてから制作するため、完成まで3~4ヶ月かかることも。
基本的には3ヶ月あればできるそうですが、職人がバカンスで休むこともあるため、余裕をもって注文してほしいとのことです。
必要な期限があるものについてはできるだけ急ぐように伝えるそうですが、やはりそのあたりは日本とは感覚が違うのかもしれませんね。
ブライダル以外のジュエリーは、日本に在庫があれば取り寄せてもらえます。
日本にサイズがなければ、やはり3~4ヶ月かかってしまうとのこと。
世界的ハイジュエラーなのに安い
上で紹介した「チャンス・オブ・ラブ」は21万円~。
プラチナの場合はもう少し高くなりますが、頻繁に身に付けるのでなければホワイトゴールドで十分です。
この他にも、20万円以下で購入できる低価格な婚約指輪がそろっています。
もちろんプラチナ素材にして大きなダイヤにすればもっと高くなりますが、ハイブランドでここまで低価格帯のエンゲージを用意しているのはモーブッサンくらいです。
銀座でダイヤモンドを無料配布したことも
今はありませんが、2009年にモーブッサンが銀座に旗艦店をオープンしました。
そのとき、開店を記念して先着5,000人にダイヤモンドを無料で配布したのです。
宝石が無料というインパクトは強く、行列は1.5キロにも及びました。
受け取った約0.1カラットの裸石(5,000円相当)は、そのままお店に加工を依頼することもできました。
コンセプトなども説明しながら渡すため、配布に時間がかかり、受け取れない人たちからは怒号が飛び交ったといいます。
ニュースにも大々的に取り上げられモーブッサンの知名度は上がりました。
ただ、ダイヤを配る安い店というブランドイメージを持った人も多く、キャンペーンが成功だったかは判断が難しいところです。
フランスの有名デパートの傘下へ
長年独立した経営体制を保っていましたが、2019年7月にフランスの大手百貨店が株式の過半数を取得するというニュースが入ってきました。
モーブッサンが傘下に入るのは、ギャラリーラファイエットというフランスの老舗百貨店。パリ本店はヨーロッパ最大級の規模を誇る超有名店です。
引き続きネマルクCEOが経営を手がけるとのことなので大きな方向転換は無さそうですが、日本にどんな影響があるのか楽しみです。
日本の取り扱い店舗は主に百貨店
2006年にオープンした銀座のフラッグシップストアは、2012年に閉店しています。
路面店としては、2018年に原宿の表参道にオープンした「表参道コンセプトショップ」がありましたが、2021年に入ってから営業を止めたようです。
ショーウィンドウに時計やメンズジュエリーも置かれ、男性でも入りやすいお店になっていて、普段使いできるようなお手頃な価格帯のジュエリーもそろっていました。
現在は日本橋高島屋SC店や地方の百貨店などで取り扱いがあります。
最後にまとめ
ブライダルラインでなくても、マリッジやエンゲージとしても使える素敵な指輪が多いです。
特にカラーストーンを使ったリングは、モーブッサンの得意とするところ。エンゲージとして購入する人もいます。
個人的には、真珠をつくる貝を使ったリングが可愛いと思いました。
白蝶貝を使った白いリングと、黒蝶貝を使った黒いリングです。
マリッジとしてもいいかなと思って聞いてみましたが、パールは傷みやすいのでつけっぱなしにするには向かないとのことでした。
ホームページには情報が少ないので、ロゴマークが気に入ったらお店へ行ってカタログをもらってきましょう。