結婚指輪のプラチナリングの純度は90%(Pt900)や95%(Pt950)が多いです。
プラチナは柔らかい金属なので、普通はパラジウムなど別の金属を混ぜて硬くしています。
純プラチナの指輪には他の金属が入っていないため、金属アレルギーを起こしにくいというメリットがあります。
純度100%のプラチナはPt1000なのですが、実際は純度100%の物質を作るのは不可能です。
純プラチナのインゴット(延べ棒)でも、純度は99.95%となっています。
2012年までは日本ではPt1000の表記が認められていましたが、現在ではPt999と表記するように日本ジュエリー協会が指導しています。
「プラチナ100」をうたって販売されている指輪もありますが、これはプラチナ10%(Pt100)のことなので間違えないようにしましょう。
Pt999の結婚指輪を扱うブランド
ギンザタナカ
田中貴金属工業の技術により作られたロイヤルピュアプラチナ(RPP)を使ったマリッジリングのシリーズ「タナカプレミアムライン」があります。
99.9%という純度でありながら、高い硬度と強度を実現。高温で溶かしたプラチナを急冷して引き締め、再度熱して叩いて鍛え上げるなどの工程を経て作られています。
ポンテヴェキオ
ピュアプラチナ999 -エターナル-というポンテヴェキオオリジナルの素材があります。
純度99.9%以上の純プラチナを特殊な技術で純度95%のプラチナと同等の硬度にしたマテリアルです。
パイロットジュエリー
万年筆でお馴染みの筆記具メーカー「パイロット」は、実はその技術で結婚指輪も製造。
「パイロットブライダル」と「ロル」というブランドで純プラチナ(Pt999)の指輪を扱っています。
一日半かけて炉内が真空状態になるアーク溶解を行い、溶けたプラチナを長方形の延べ棒にします。それを40回程度ローラーで伸ばしてからプレス機でドーナツ状に型を抜いて継ぎ目のない指輪ができあがります。
4℃ブライダル
圧力をかけて圧縮することで通常の2.2倍の硬度を誇るパーフェクトプラチナの指輪は、純プラチナのパーフェクトプラチナ999へのオーダーも可能。
また他にPt995の4℃ピュアプラチナの指輪もあります。
festaria bijou SOPHIA
シンプルなデザインの結婚指輪に、Pt999のラインナップがいくつかあります。
特殊熱硬化処理により、純プラチナでありながらキズや凹みがつきにくい高強度・高硬度を実現しています。
K.uno(ケイウノ)
自社で金属の研究開発を行っているため、要望に合わせて様々な金属で指輪を作ってもらうことができます。
プラチナ1000や、K24(24金)での製作も可能。鋳造製法ですが硬度が高くなるように開発しているとのこと。
デザインによってはステンレスやチタンでも作ってもらえます。
ロイヤル・アッシャー
ロイヤル・アッシャーは百貨店の宝飾売り場などに入っているオランダ発のブランド。
デザインは少ないですが、純プラチナを使った「ロイヤル・アッシャー ピュールプラチナ」シリーズがあります。
ピュールとは、オランダ語でピュア(純粋)のこと。
https://shop.royalasscher-jp.com/collections/royalasscher-puur-platinum
純プラチナはサイズ直しが難しい
Pt999はそのままでは柔らかいため、各ブランドが硬化処理を施しています。
そのためサイズ直しが難しく、作業中に指輪が割れてしまうこともあるためリフォーム店に持ち込んでも断られることが多いです。
購入したブランドでも、サイズ直しではなく新品での交換で対応となることが多いです。
どうしてもリフォーム店でサイズ直ししたい場合は、上手くいっても強度がさがるのを覚悟する必要があります。