ブライダルリングと言えば銀色に輝く指輪が一般的です。
黒色のブラックリングを結婚指輪に選ぶ人は少ないので、大手のブランドではまず扱っていません。
ですが、小さなブランドや工房ではいくつか扱っているところもあります。
高価なジュエリーとして販売されているものの他に、安価なアクセサリーとして販売されているブラックリングも紹介します。
目次
マリッジリングとして販売されているブラックリング
MIORING 蛍灯シリーズ 木漏陽 こもれび
プラチナやゴールドなどブライダルリングに使われる貴金属による黒い指輪を紹介します。
ミオリングのブラックルテニウムコーティング
MIORING(ミオリング)は和の伝統美を取り入れたリングブランド。
ブラックルテニウムコーティングをかけた真っ黒なマリッジリングがいくつもあります。
耐久性は高いですが、摩擦などで徐々に剥がれて味がでてきます。
地金の素材はプラチナの他、各種ゴールドも選べます。
静岡のブランドですが、BIJOUPIKOをはじめとした全国のセレクトショップで取り扱いがあります。
ケイウノのブラックプラチナネオ
全国展開しているオーダーメイドブランドのケイウノでは、プラチナに表面加工を施した「ブラックプラチナネオ」を選択することが出来ます。
最初は青みがかかった黒色ですが、出っ張った部分などがこすれて地のプラチナが出てきます。
ヴィンテージジーンズのように風合いが変わっていくのを楽しむというコンセプトです。
有料でブラックプラチナネオをかけ直すこともできます。
ケイウノの独自技術とのことで、詳細は公式サイトにも載っていませんが、ルテニウムなどのめっきでしょう。
K18(18金)のブラックゴールド
ブラックゴールドとピンクゴールド
ブラックゴールドは、真っ黒というより暗めのホワイトゴールドといった感じです。
割金には、パラジウムやシルバーの他にプラチナが含まれます。
18金だとゴールドが75%含まれるため、あまり暗い色にはなりません。
もっと黒くしたい場合は、ルテニウムめっきがかけられます
ブラックゴールドを扱うブランドはいくつかあります。
東京の表参道にある、結婚指輪・婚約指輪の手作り専門店。
職人のサポートを受けながら、自分たちで指輪をつくります。
マイナビウェディングから予約すると限定特典として商品券がもらえるのでお得です。
仙台と山形に店舗を構えるオリジナルから海外ブランドまでを扱う専門店。
オリジナルリングでブラックゴールドを選択できます。
仙台店はマイナビウェディング限定の予約特典があります。
特殊なレアメタルによるブライダルリング
貴金属ではありませんが、稀少なレアメタルをつかったブライダル向けのブラックリングもあります。
どちらもジルコニウム。酸化皮膜を作ることで真っ黒にできる
金属アレルギー専門店の「TOKYO DIAMOND 代官山工房」や、豊富なカラーバリエーションが売りの「SORA(ソラ)」などで取り扱いがあります。
タンタル
タンタルは、すべての金属の中で最も光の反射率の低い金属です。
金属そのものが黒い(少し青みがかったようなダークグレー)ということです。
硬度が高く、加工が難しいため扱っているブランドは限られます。
最も安全な素材として、金属アレルギーの方にも需要があります。
金属そのものの色なので、色落ちすることはありません。
ジルコニウム
ジルコニウムという金属は、表面に酸化皮膜をつくることでシャボン玉のようにさまざまな色に発色します。
真っ黒に発色させることが可能で、タンタルよりも黒くなります。
金属と言うより、セラミックのような質感。
被膜の耐久性は高く、まず色落ちするようなことはありません。
大手セレクトショップで扱いのある「Aroode(アローデ)」というブランドでも対応しています。
チタン
チタンを黒くする場合は、DLC(ダイヤモンドライクコーティング)加工という方法になります。
炭素を表面にコーティングして黒くします。
費用や耐久性の意味でも、ジルコニウムの方がおすすめです。
「SORA」ではブラックチタンの扱いはありません。
ちなみにTIFFANY&CO.(ティファニー)にいくつかブラックチタンの指輪があります。
低価格なアクセサリーでOKなら
安物でもいいからとにかく黒色のリングが欲しい!
という人のために、いくつかアクセサリーも紹介しておきます。
黒い天然石のリング
ヘマタイトやオニキスなどの黒い天然石を削ってつくった指輪があります。
石なのでもろいという弱点があります。結婚指輪としてはあまり向かないでしょう。
パワーストーンとしては人気があり、数百円から購入することができます。
シルバーリング
銀(シルバー)も貴金属ではありますが、リーズナブルなのでこちらで紹介します。
シルバーは硫黄と反応するといぶされ、黒くなります。
ただし、少し磨けば銀色に戻ってしまうので黒が残るのは凹んでいる部分だけです。
よくドクロの目の部分だけ黒いアクセサリーがありますよね。
混ぜる割金によって黒っぽくしたブラックシルバーもありますが、全体的に真っ黒なシルバーリングはブラックロジウムかルテニウムでコーティングされたものです。
シルバー925(シルバーの純度92.5%)のルテニウムコーティングされたリングの価格は、数千円~1万円程度です。
ステンレスリング
ステンレスの指輪は千円程度からあります。
青やピンク、ブラックなどにカラーリングされたものがありますが、これはPVDコーティングによるものです。
物理的蒸着法(physical vapor deposition)の略で、金属の蒸気を強固にコーティングする技術です。
プラスチックのような見た目のブラックは、エナメルコーティングなどによるものです。
タングステンリング
数千円から入手可能。
ステンレスと同様、PVDコーティングやエナメルコーティングによって黒くされたものがあります。
黒い指輪に意味はあるの?
見た目が好きで選ぼうとしているのに、何か深い意味があったら困りますよね。
結論から言うと、左手薬指に黒い指輪をつけることに何ら特別な意味はないので安心してください。
ただ、いくつか少し関係しそうな風習があったので紹介しておきます。
Aセクシャルのエース・リング
アセクシャルやエーセクシャルと呼ばれる、他人に対して性的魅力を感じない人たちがいます。
Aセクや無性愛者とも言います。
いわゆる草食系とは違って、異性にも同性にも性的魅力をまったく感じないそうです。
そういったAセクシャルのシンボルとして、「エース・リング」があります。
Aセクシャルのしるしとして、右手の中指に黒い指輪をつけるというものです。
認知度が低いというのもありますし、そもそも左手の薬指に付ける分にはまったく関係ないでしょう。
年少リング
これは、黒い指輪というわけではないのですが、一応紹介します。
左手の薬指に入れられた指輪のような刺青、タトゥーのことです。
少年院に入ったことのある人が、自ら安全ピンなどで入れるものです。
出所したときに反省の決意を込めて入れるものですが、少年院に入っていないのにかっこつけて入れる人もいます。
そもそもこの風習を知っている人も少ないですし、刺青と指輪とは別ものなので問題ありません。
黒い結婚指輪をしている芸能人
モデルなどで活躍している鈴木えみさん
2013年2月に結婚したモデルの鈴木えみさんのエンゲージリングとマリッジリングは、どちらも真っ黒です。
ブランドは明らかになっていませんが、黒い立方体の石がついたエンゲージと、細めのシンプルなマリッジリングでよく似合っています。
あと、黒い指輪といえばミュージシャンの秦基博さん。
右手なので結婚指輪というわけではないのでしょうが、ずっと右手の薬指に黒い指輪をしています。
ギターを演奏する人はコードをおさえる左手には指輪をつけない人もいます。
秦基博さんも左手には指輪をつけていません。
まずは多くのブランドを扱うセレクトショップへ
一口に黒い結婚指輪と言っても、ほんのり暗いものから真っ黒なものまであることが分かりましたね。
大手ブランドではほとんど扱っていないので、百貨店などへ行っても実物を見ることはできません。
「ブラックプラチナネオ」を扱うケイウノは全国展開しているので、近所にあるかチェックしてみてもいいでしょう。
いろんな指輪を見たいときにおすすめなのが、たくさんのブランドのリングを扱うセレクトショップです。
特に全国展開しているセレクトショップの「BIJOUPIKO(ビジュピコ)」は、個性的なブランドも扱っているのでブラックリングを見たいときに最適です。
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BIJOUPIKO(ビジュピコ)の特徴と評判・口コミ
BIJOUPIKO(ビジュピコ)は、国内最大級のブライダルリング専門のセレクトショップです。全国に50店舗以上も展開しています。 セレクトシ ...
店舗にもよりますが、当ページで紹介した「MIORING(ミオリング)」、「SORA(ソラ)」、「Aroode(アローデ)」、「K.uno(ケイウノ)」などのブランドを扱っています。
なのでまずはお近くのBIJOUPIKO(ビジュピコ)を予約して、黒い指輪が無いか相談してみるのがいいでしょう。
セレクトショップなら、男性だけ黒い指輪にしたり、男女で別のブランドにすることもできます。