メレダイヤとは、要するに小さなサイズのダイヤモンドのこと。
結婚指輪に埋め込まれる小粒ダイヤや、婚約指輪で主役のダイヤに輝きを添える脇石などがそうです。
キュービックジルコニアやスワロフスキーと違って、カラットが小さめというだけで本物のダイヤモンドです。
メレダイヤの定義ってあるの?
宝石業界全体が守っているような厳密な定義はありません。
0.3カラット未満だとか、0.1カラット未満だとか、プロでも考え方がバラバラです。
ダイヤモンドルース(裸石)を扱うプロは、もっと細かく何分の一といったサイズで呼ぶからです。
日本で婚約指輪のメインとして使われるダイヤは、0.2カラット以上が多いです。
なので、0.2カラット未満のダイヤをメレダイヤモンドと呼ぶのが一般的と考えれば良いでしょう。
直径ではおよそ3.8ミリ以下ということになります。
メレダイヤで、0.08カラット以上のものをラージメレとして区別することもあります。
0.02カラット以下のサイズをスターサイズと呼ぶこともあるそうです。
- 0.2~1.0カラット ポインター
- 0.08~0.2カラット ラージメレ
- 0.02~0.08カラット メレ
- 0.01~0.02カラット スターサイズ
ちなみに「melee」の語源はフランス語で、人々がごった返して混雑していることを表す言葉です。
びっしりと敷き詰められた小粒のダイヤモンドをメレダイヤモンドと呼んでいたのが、小粒のダイヤそのものを示すようになったんですね。
メレダイヤの使われたブライダルリング
メレリング
ブリリアンス+のメレリング
センターストーンを引き立たせるためにサイドストーンとしてメレダイヤモンドをセッティングしたエンゲージリング。
片側につけたり両側につけたり、アーム部分にずらっと並べたりと、いろいろなデザインがあります。
サイドストーンをピンクダイヤモンドにしたものも人気です。
ヘイローリング
ブリリアンス+のヘイローリング
メインのダイヤをぐるっと囲うように配置(ヘイローセッティング)した指輪。
「Halo(ヘイロー)」は、後光を意味します。
センターストーンが0.3カラットでも、大きく見せることができます。
ダイヤモンドを存在感を重視したいという人におすすめ。
パヴェリング
アムのパヴェリング
「Pave(パヴェ)」は、「敷き詰める、石畳」という意味。文字通りダイヤを石畳のようにびっしりと敷き詰めた指輪です。
とにかくゴージャスなギラギラした婚約指輪がいいという人におすすめ。
ブツブツしたものが苦手という集合体恐怖症(トライポフォビア)の人は気持ち悪く感じてしまうかも知れません。
エタニティリング
ブリリアンス+のエタニティリングいろいろ
パヴェリングと似ていますが、一般的には一列でぐるっと一周しているのがエタニティリングです。
途切れること無く一周していることから、「永遠の愛」を表しています。
サイズ直しができないというデメリットがありますが、それを回避するために半周にしかダイヤを入れていないタイプのものもあります。
一周しているタイプをフルエタニティ、半周のものをハーフエタニティといいます。
石付きのマリッジリング
ブリリアンス+のダイヤ付き結婚指輪
女性用の結婚指輪にはダイヤを入れることも多いです。普通はメレダイヤモンドが使われます。
日常使いをすることを考えると、あまり大きなダイヤよりも小さなダイヤが埋め込まれたデザインが好まれます。
爪無しの「伏せ込み」というセッティング方法なら、洋服にひっかける心配もありません。
普通は鑑定書がつかない
ブライダルジュエリーに使われるダイヤモンドには、「4C」(カラット・カラー・クラリティ・カット)のランク付けをした鑑定書が付けられることが多いです。
ですが、カラットの小さいメレダイヤには鑑定書がつかないのが一般的です。
鑑定書をつくるのにも費用がかかります。
パヴェリングやエタニティリングのメレひとつひとつに鑑定書をつけていたら、その分だけ指輪の価格が無駄に上がってしまうからです。
メレダイヤモンドはクズダイヤなんて呼ばれることもありますが、最近では品質にこだわったものがほとんどです。
昔はシングルカット(17面体)といって、ブリリアントカット(58面体)よりもカット数が少ないものが多かったのですが、最近はブリリアンカットが主流です。
(高級時計など、あえてシングルカットを使うデザインもあります。)
メレダイヤでも品質にこだわっているブランド
どうせ鑑定書もつかないならと、安物をつかまされて光らないなんてことになったら大変です。
メレの輝きが悪いと、センターストーンまで安物に見えてしまいます。
公式サイト上などで、メレダイヤの品質について言及しているブランドを紹介します。
この他のブランドでも、しっかりとメレダイヤモンドの品質について確認しましょう。
メレでも、カットの対称性が高い証拠であるハート&キューピッドが見えることを売りにしているブランドもあります。
ハート&キューピッドのものを使用しているブランド
- I-PRIMO(アイプリモ)
- Mariage ent(マリアージュエント)
- エクセルコダイヤモンド
- ひな
- フレゾン
- ENUOVE
4Cにもこだわったブランド
- マリアージュエント(カラー:G以上、クラリティ:VS以上、カット:Excellent以上)
- K.UNO(ケイウノ)(4段階のグレードから、好みや予算に合わせて選ぶことができる)
- ブリリアンス+(カラー:F以上、クラリティ:VS以上、カット:Excellent相当)
紛失保証がついていると安心
メレダイヤがゆるんだり外れたりしてしまった場合は、無料で留め直してくれるブランドも多いです。
外れた石がなくなってしまった場合には、新しいメレダイヤをつけてくれる「紛失保証」をつけているブランドもあります。
など
あくまでも脇石として使われるメレダイヤのみで、婚約指輪のセンターストーンは対象外です。
対象となるメレダイヤの定義や詳細についてはご自身でお問い合わせください。
めったに外れるものではありませんし、紛失したとしてもメレダイヤなら石代は数千円です。
必要以上に心配しなくても大丈夫です。
メレの入った指輪を購入する場合は、販売員の方にメレダイヤの品質についてしっかり教えてもらいましょう。